椎名誠 インタビュー

 ――人生100年時代と言われるようになって、老後の人生をいかに生きるかというのは一つのテーマになっています。
「老後に後悔したくない」という趣旨の記事がよく読まれている傾向にあり、多くの人が悔いのない人生を生きたいと考えているのだなと思います。椎名さんから何かアドバイスはありますか?

 椎名:後悔してもいいじゃないかと思います。「私は後悔がまったくない、きわめて清廉潔白の美しい人生でした」なんて、恥ずかしいじゃないですか。ありえないですよ。
僕だって後悔はいろいろあるけど、「ああすればよかった、こうすればよかった」といつまでも考えたりはしませんね。くよくよしない。これは健康の秘訣でもあります。

 ――未来に対する不安はどうでしょうか。たとえば作家として、「本が売れなかったらどうしよう」と不安になったりするようなことはないですか?

 椎名:昔に比べて本は売れなくなっていますね。でもそれは世間のことだから考えても仕方がない。ときどき「俺の本がこれしか売れないなんて」とカンカンに怒っている人もいるけど、僕は笑って見ています。売れる売れないは、自分が決めることじゃないですから。

椎名誠、懐かしい名前である。彼は子供が大人になったような性格で世界中を冒険してエッセイを書いていた。彼も82歳ですか。渡辺葉は椎名誠の妻であり、自身も作家として活動している。長年にわたって椎名誠の活動を支えてきた。

彼はコロナで死にそうになってからも執筆活動をやめない。彼にとっての天職なのだろう。こういう生き方がこれからは普通になっていくといい。

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