林真理子の本から

「昨年、登下校中の小学生の列に、乗用車がつっ込むという事件があった。子どもたちに逃げるように叫び、犯人を車からひきずり出したのは、元大阪府警の警官だった。子どもたちの「学校支援員」として立っていたのだ。取材に、「子どもを守るのは、元警官として当然のことです」と答えた。年をとってからの働き方のいい例だろう。まず世の中のためになることを考えていけば何かが見つかる」

この間日本に帰った時に、義理の兄のことを聞いた。義兄は教員で、高校の校長をやった後、教育委員長になり70歳で引退していた。「野菜を作ったりゴルフをしたりしている」そうだ。教員をやっていたのなら引退した後もボランティアで子供の教育の手伝いでもしたらどうだと言って怒られてしまった。まあ大きなお世話なのだが、前述の記事を見て「先生」と言うのは先に生まれただけなのだと思った。

70歳過ぎても働く場所があるというのは幸せなことだが、それが社会にためになるなら、最高の生き方である。

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