「アメリカの消費者団体「コンシューマー・レポートが、アーボリオ米、バスマティ米、玄米、ジャスミン米、寿司米、即席米など52種類の米製品を分析した。その結果、すべてのサンプルから測定可能な無機ヒ素が検出され、全体の42%で大人が1日1食を継続して食べた場合に、皮膚がんや膀胱がん、2型糖尿病のリスクが高まるレベルの平均濃度が確認されたという。調査では、ヒ素の含有量が米の種類によって大きく異なることも判明した。一般的に、バスマティ米や寿司米はヒ素の含有量が最も低く(それぞれ55ppb、57ppb)、玄米(平均113ppb)は白米(平均72ppb)よりも一貫して高い数値を示した。これは、ヒ素がお米の外皮(ぬか層)に溜まりやすいためだ」
世界的には地下水のヒ素汚染の問題は深刻である。特にバングラデッシュやインドでは数千万人がヒ素汚染された飲料水を飲んでいる。また世界中にヒ素中毒患者が数十万人いるとされる。これは沖積世堆積物を滞水層とする地域で生じている.ヒ素の究極的起源は硫ヒ鉄鉱などの ヒ素硫化鉱物及び火山活動に関連した熱水や噴気などによるものである。ヒ素は-5価,−3 価.0価及び 一3価の 酸化状態で 存在するが,地表近くで無機ヒ素は+5価及び+3価として産出するの が普通である。しかも,地表近くの 水の 存在下でヒ 素は単独の陽イオンとして挙動するのでな く,酸素に対する親和力が大きいので酸素と結合して4 面体配位をつ くるオキソ アニオン (陰イオン)を形成している。
アメリカのコメは広い耕作面積で行われているため、川から灌漑して水を供給している。この水にヒ素が含まれると蒸発によりヒ素は濃縮する。これがコメに吸着しヒ素汚染を起こす。EU基準では100ppb以下の濃度でなくてはいけないのだが、玄米ではそれを超える濃度になっている。日本では2025年版に掲載されている玄米が350ppb、精白米が200ppbとEU基準よりずいぶん高い。それでは小麦だってヒ素がたくさん含まれているのではないかと言う人がいるが、小麦のほうが水を使わないため、コメと比べるとヒ素の含有量は一桁低いのである。
ヒ素は様々な病気を起こすことが知られているが、自然界には含まれる元素であり、対策もできない状況である。我々としては、自分で防衛するしかない。ヒ素の毒素を無効化・排出してくれる食べものは、「長ネギ」「ニンニク」「大根」「海藻類」「きのこ類」だ。ご飯を食べるときにはキノコや海藻などを一緒に摂るなどの工夫が必要だ。
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