芥川龍之介は「ここは地獄よりも地獄である」と言った。芥川龍之介は病んでいたが、誰もこの世界を理解できない。ある哲学者は「死ぬと内臓がない世界に行く」といった。食べることも生殖することもない。「欲」がない世界だ。地獄とは「欲」が膨張したところだ。ここも地獄なのだろう。地獄にいる人はここが地獄だと思わない。仏教では地獄が地下にあるわけではなく、自らが生み出す苦しみの世界だと定義されている。したがって芥川龍之介が言った言葉は正解である。
芥川龍之介は35歳という若さでこの世を去った。自殺とされる。晩年の作品「河童」は芥川のこの世界に対する嫌悪感で満ちている。そして絶望して死んだ。天才芥川はやはり天才であり狂気である。40℃近くの夏日に読む本じゃない。
コメントを残す