原子力発電でいいのか?

 「原発大国」フランスで、原発の稼働によって生じるプルトニウムが増え続け、国全体の保有量が100トン規模に上っている。プルトニウムを再利用し消費していく政策「核燃料サイクル」と矛盾する現状に、国際エネルギー政策アナリスト、マイケル・シュナイダー氏は、「(政策の)システム全体が機能していない」と指摘している。 プルトニウムは核兵器への転用も可能な物質。フランスは全電力の6~7割を原発からまかなっており、使い終えた核燃料を処理してプルトニウムを取り出す政策を掲げている。プルトニウムは、「高速増殖炉」という原子炉で燃料として再利用する計画だったが、高速増殖炉の開発が頓挫。再利用が進みにくくなっている。  フランスのマクロン政権は「原子力産業の復興」を宣言し、原発6基の新設などを打ちだしている。その一方で「ためないようにするはずだったプルトニウムが増え続けている」と、シュナイダー氏は警鐘を鳴らす。  原発回帰を進める日本もまた、フランスと同様に核燃料サイクルの計画に取り組み続けている。ただ、その拠点となるはずの青森県六ケ所村の工場は完成しておらず、国内でプルトニウムを取り出す作業が始められていない。

 日本の核燃料リサイクルは遅れに遅れている。したがって使用済み核燃料を保管しているのだが、それも搬出のめどが立っていない。この問題は世界的問題だ。特にフランスは以前はロシアに送ってロシアで保管していたが、ウクライナ戦争によってそれもできなくなった。このロシアだが、私がロシアンクォーツに行ったときに聞いた話だと、工場の南にその保管場所があり、そこには行ってはいけないと言っていた。地下に保管しているはずだが、地上にドラム缶がおかれており、ずさんな管理をしているようだ。

 もう原子力も限界である。発電するなら別な選択肢があるのだからそれにすればよいのである。太陽電池、風力などの再エネに注力した方がいい。タービンを回すだけのことになぜ核を利用する必要があるのだろう。

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