合成石英に新局面

実は書こうか書くまいか迷ったのであるが、書こう。実は最近、韓国商社が中国の格安合成石英インゴットの話を韓国でしている。「キロ45$の合成」である。驚くべき価格は、合成シリカを酸水素で溶融したものだという。当然純度は良くない。水ガラスから作ったものだろう。総不純物量が1ppm程度と言っているようだ。気泡もある。すなわち天然石英代替と言うことである。酸水素溶融天然インゴットはキロ25$程度である。この総不純物量は20ppm程度だ。別に驚くことではないが、私が前から言ってきたように、合成シリカの溶融インゴットは、天然代替と合成代替の二つのアプローチがある。天然代替とは不純物量が天然より良く、気泡などは天然インゴット並みと言うことである。当然、価格もそれなりである。合成代替とは、不純物量が合成に近く、気泡なども無気泡であり、価格は合成に近い。

つまり中国の合成シリカメーカーは、高純度ができないため、天然代替に切り替えたということだ。まあ薄利多売の方向は中国には合っている。最近、有機シラン原料の合成シリカ粉メーカーの撤退があった。これらはこぞってMKCの代替、すなわち石英ルツボ用の開発をしてきたが、ギブアップ状態にある。彼らはルツボ用の開発をやめ、合成代替のインゴットに開発を変えてきているが、中途半端な状態となっている。中国では水ガラス法の合成シリカをやっている会社も多い。純度はいまいちなのではなからルツボ用はあきらめている。そういうメーカーが酸水素溶融や電気溶融でインゴットを作っているのである。

私が前から言ってきたように、合成代替と天然代替とに分かれる時代が来たようだ。断然面白くなってきた。溶融法も知っている私が、原料からインゴットまでを一貫生産すればいい。私が水ガラス法合成シリカの開発に成功してから約30年、やっとその時代がやってきた。

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