中国では2014年の反スパイ法施行以来、少なくとも17人の日本人が拘束され、そのうち9人がスパイ容疑などで実刑判決。現在も5人ほどが服役中とされる。
その反スパイ法で逮捕され、6年の実刑判決を受けたのが元日中青年交流協会理事長の鈴木英司氏だ。北京外国語大学などで客員教授を務め、日中友好活動に30年以上にわたり携わってきたが、2016年7月、北京出張の最終日に帰国のため北京首都国際空港に着いたところで突然拘束された。「体格のいい4~5人の男にワンボックスカーに押し込まれた。『誰だ』と聞くと『北京市国家安全局だ』と、スパイ容疑で拘束するという令状を見せられました」(鈴木氏)
取り調べが終わっても、本も読めず、テレビもない。紙やペンの使用も禁止。食事とシャワー以外はベッドに座っているだけの日々が続いた。拘束から半年後の2017年2月にスパイ容疑で正式に逮捕、「これにサインしろ」と逮捕状を渡された。裁判で懲役6年の実刑判決を受けると、北京市第2監獄に収監。2022年6月に刑期を終えて帰国した。鈴木氏が今も忘れられないのは日本大使館の冷たい対応だという。「面会時間はわずか30分で中国側の取調官も同席。私が『早く出してほしい』と訴えると、大使館員に『それはなかなか難しい。居住監視は3か月で、3か月延長される可能性もある。気長にやってください』と言われた。それならせめて家族と知り合いの国会議員や新聞記者に伝言をと頼むと『なんとか伝えましょう』と言ってくれたが、後でわかったのは、家族以外には一切連絡していなかったことです」
自分の身は自分で守るしかないようですね。
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