2002年に『news23』に出演した際には、次のように語っていました。 筑紫哲也キャスター(当時):
「村上さんは前の作品で、この国には何でもあるけども『希望』だけがないと書かれた」
村上龍さん:
「希望というのは、ある集団なら集団における、きっと明日・2か月後・1年後には、今より良くなっているだろうっていうような思いがないと、今を生きるのが難しいということなので。日本という大きな括りで、希望が今ないのか、あるいは必要なくなったのか」その上で求められるのは、自分なりの“希望”だと教えてくれました。
「希望の国のエクソダス」は全国の中学生が一斉に学校へ行くのをやめ、ネットビジネスを立ち上げて独自の経済圏をつくり、やがて国の経済そのものを動かしていくというものだ。日本の中にある「閉塞感」を打ち破るというあらすじは今の日本でも通用する。「エクソダス」と言う言葉は「移動」とかいう意味だろう。日本と言う何でもある社会で唯一「希望」だけがない。でも人に一番必要なのは「希望」なのだ。よりよい未来を夢見て日本を出る若者がいる反面、年金にすがりひっそりと暮らす老人もいる。少子化、高齢化の日本はどうしようもないのか。
サミエル・ウルマンの言葉、「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うときに始めて老いがくる」。この言葉に勇気づけられる。閉塞感を作っているのは国民で、それを打ち破れるのは国民の考え方しかないのだ。
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