「人生100年時代」という言葉が浸透して久しい。健康寿命が延び、70代、80代まで働くことが「選択」ではなく「前提」となりつつある今、私たちはかつてない難問に直面している。それは「いかにして、一つの職業を数十年も持続させるか」という問いだ。独立研究者で著作家の山口周氏は、書籍『人生の経営戦略』において「『長く続けられる』という要件は決定的に重要になってくる」と語る。
中国、春秋時代の思想家である孔子の「論語」の一節.。 これを知るものはこれを好むものに如かず。 これを好むものはこれを楽しむものに如かず。 これは「あることを知っているだけの人は、それを好んでいる人には勝てない。しかし、それを好んでいる人も、それを楽しんでいる人には勝てない」という意味だ。
さて多くの人は仕事を好きであろうか?ただ収入を得るだけであれば、同じ仕事を70,80代まで続けるのは難しい。故に定年になると別な仕事を探すのだ。いや別の仕事しか選択肢はないのだ。私の場合、70歳になっても同じ仕事をしている。それは自分の会社を持っているだけではない。大学院を出て就職してから石英ガラスの開発をやっている。開発は面白い。出来た時のドーパミンに中毒になっている。
でも考えてみると、若いころ70歳でも働いていると思ったことなどない。きっと60歳で定年して悠々自適に暮らしたいと思っていた。しかし、時代は変わり寿命が延びて100歳まで生きる時代になった。これを誰が予想しただろうか?45歳くらいの時、35年ローンで家を作った。ローンには生命保険がついている。それはまあ65歳くらいで死ぬだろうと考えていたからだ。60歳の時に、人生は100歳くらいになるかもしれないと思い、全額を返済した。そう、人生100年時代の到来を気づいたのは60歳くらいだったことを考えれば、サラリーマンなら、時すでに遅しだ。そんなこんなだから50,60歳では人生は変えられず、若い時から仕事を選択しないといけない。私は幸運なことに技術畑を歩いてきた。これが良かった。
孔子のように仕事を楽しんでいる人は何十%くらいいるだろうか?統計によれば、仕事を楽しんでいる人は42%。多いんだと思うが、仕事に熱意がある人は5%しかいない。このギャップは何だろう。それはおそらく報酬の問題だろう。日本は給料が安いため、熱意を失うということだ。そうね、若い時は修行、なんて思わないだろうから。
人生100年、元気なうちは自分の良いと思う仕事をしたい。一生同じ仕事でやれればいいが、そんな簡単なものではない。今の若い人は人生120年で人生設計をした方がいい。
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