今年もあと少し

 今日は本拠地のアパートに戻る。夕方の高鐵のチケットを取っている。アパートに着くのは明日なってしまうだろう。それでも自分の住んでいるところに帰りたいものだ。12月は忙しい。息つく暇もない。70歳にもなってこんな風なことをやっているとは若い時は思わなかった。大体60歳くらいで隠居しようなどと考えていた。

 さて私の最後の仕事はスタート台に着いた。今後5年くらいで思い描いたスキームを実現できるだろうか。まず合成シリカ粉を月1000トンくらい製造し、そこから合成石英ガラスを作る。溶融はすべてやってみたい。合成石英ルツボも作っていく。私のやってきた技術の集大成だ。加工は加工屋さんに任せるとして、ユーザーが使用した廃石英ガラスを回収して合成シリカ粉に戻す。石英ルツボも回収してリサイクルする。もう石英原石を必要としない世界にするのが最終目標だ。壮大な計画だ。しかし、それが私に課せられた目標だ。

 この技術は25年前に開発した技術だ。多くの人が私の書いた特許を追試してもできなかった。それは開発者だけが知るノウハウがあるからだ。技術は発想だけでは不十分で、自分で数多くのテストを繰り返さなければならない。その継続力が必要なのだ。今の会社は何年も物にならない開発をしない。早く見切りをつけるがゆえに実用化できないことが多いように感じる。継続は一番の力だ。継続するためには執念が必要だが、今の若い人は執念というとダサいイメージしかないだろう。でも出来るまでやるからできるのだ。

 さて来年はもっと忙しくなる。体に気を付けなければならない。

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